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2014年10月27日月曜日

百舌シリーズ 逢坂剛(著)

TV版では Mozu シリーズとしてシーズン2が始まり映画化の話も上がっているようですが。シーズン1から倉木という強烈なキャラクタに魅了され見続けていますが、せっかくなので原書を手にしました。原書は次の全6冊です。



  • 裏切りの日日
  • 百舌を叫ぶ夜
  • 幻の翼
  • 砕かれた鍵
  • よみがえる百舌
  • ノリスの巣


テレビから入った口なので、「裏切りの日日」の存在を「百舌を叫ぶ夜」の終盤の倉木の言葉で前作があることを知りました。これについてはまた今度改めて読んでみたいと思います。

テレビでは「百舌シリーズ」と謳ってますが、実際に百舌という殺し屋が登場するのは「百舌を叫ぶ夜」と「幻の翼」のみで(「よみがえる百舌」も登場するといえば登場するけれど)、wikipedia を見ると「公安警察シリーズ」とあり、そっちのほうがしっくりきます。

内容を超ざっくりいうと公安警察シリーズと書いてあるように、公安警察の闇の部分(政治家や暴力団との癒着等)を取り扱った作品です。倉木尚武、大杉良太、明星美希の3人を中心に公安の闇を暴いていくストーリーです。いくつかの関係なさそうな事件が根っこの部分で紐付いていたり、犯人の認識をすり替えられるような設定をしていたり、緻密に計算されたストーリー展開が面白いですが、登場人物のキャラクタがとても魅力的で、すぐに物語に引き込まれます。後半のページ数は膨大で「よみがえる百舌」に関しては600ページを越えますが、すらすらとページを消化し、1日1冊ペースでした。

TV版との比較ですが、シーズン1の百舌を叫ぶ夜については話の流れや設定はほぼ原作通りでした。ただ、新谷宏美が記憶を取り戻すトラウマはテレビ的には表現できないので、原作にいない有村架純氏が殺されることになったようです。また、最後の爆弾テロのくだりはTV版のみで、ドラマティックに演出するためにそうしたのは、シーズン2への布石ですかね。シーズン2は逆に話の流れが原作とは全然違っています(今の所)。原作には「だるま」も「グラークアルファ作戦」とか出てきませんし。新谷のスパイのくだりは同じにしているようですが。


大変面白く読めましたが正直私は、横暴だけれども正義感強くて頭も切れ、無表情で冷静だが実は情に熱い倉木というキャラクタを堪能したかったのですが、実際は「百舌を叫ぶ夜」「幻の翼」「砕かれた鍵」の3作しか出てこないのが非常に残念でした(あー裏切りの日日にも出ますかね)。ハッピーエンドを期待して読みたいなら「百舌を叫ぶ夜」と「幻の翼」の2冊で十分だと思います。それ以外はハッピーエンドとバッドエンドの中間です。この世界観を堪能したいのであれば全部いっちゃいましょう。









2014年10月19日日曜日

日本人の身体 安田 登 (著)

「膝」という言葉は「膝頭」を指すが、「膝の上に乗せる」というと「太もも」を指すように、日本人は身体を曖昧でおおざっぱに捉えてた。年を重ね、体が不調になると、不調を取り除くのではなく、健全な体は求めず、その不調と付き合っていこうとするのが昔の日本人だった。が、西洋文化が入ってくるにつれ、部位がポイント化され、病気は細分化する。悪いことではないが、危険なところもある。西洋文学との比較、日本古典文化や能の世界観、漢字の語源から「からだ」と「こころ」の本来の在り方を明らかにした一書。






今すごく気になっていることがあって「あとがき」部分を書く。少しだけネタバレを含む。








あとがきにの最後に次のような記述があった。

 体力的なものは考え方ひとつで変わると書いたが、しかしだからといって「考え方ひとつでものごと何とでもなる」というような精神論を開陳する気は毛頭ない。「こういう考え方をすれば体は楽になる」などというハウツーなどもない。
 だいたい「からだがつらい」といっている人に「考え方ひとつで楽になる」などということは決していってはいけない。考え方は一朝一夕には変わらないし、変えてはいけないものなのだ。
カウンセラーがラショナルビリーフを提示することをさらっと否定しているように取れる。私自身20代前半で、とある先輩からの「私はこう思う」という全力のポジティブシンキングにさらされ続けた結果、考え方を大きく変えてきた経験があり、私もそういう存在でありたいと考えていたが、これを読んで一部瓦解した。一律ではダメだ。こと体を壊した人に対しては気をつけなければならない。では、体を壊した人はどうするのがよいか。それについて次のように続き、終わる。

 古典をゆっくりじっくり読んだり、昔の人の世界にたらたらと浸っているうちに、なんとなく体が緩んでくる、それを待つ。それが大事だ。
 最後にちょっと我田引水すると、古典の世界に生きる手っ取り早い道は古典芸能の世界に浸ることだ。古典芸能の舞台に足を運ぶのもいいし、古典芸能を習ってみるのもいいだろう。古くて新しい世界が見えて来る。

「体が緩むまで待つ」という切り口は本当に感銘を受けた。なぜ古典を読んだり、古典芸能の世界に浸ると体が緩んでくるかは、本書に散々例が紹介されているので、気になる人は本書を紐解くことをお勧めする。とはいえ、古典に慣れていない私は読むのに少し骨が折れたので、また改めてじっくり読みたいと思う。



2014年10月18日土曜日

つくられる病: 過剰医療社会と「正常病」 井上 芳保 (著)


セロトニンやドーパミンの分泌に影響を与える薬物が開発できました。だからそれを精神薬として売りたくなりました。そして「うつ病」や「統合失調症」という診断が現場で増えているのです。そういう順番です。断じて逆ではありませんよ。
著者が薬学研究者が聞いた話。うつ病やメタボリックシンドローム。基準値次第で正常にも異常にもなりえる。異常にしてしまえば、なんでも正常でなければならないという強迫観念により、薬は売れる。国や製薬会社の思惑がある。本来は完全な正常なんてありえない。いかにうまく病気と付き合うかを考えるべき。

精神病院(心療内科)の数が圧倒的に多い日本に対し、精神病院をゼロにしたイタリア。精神病になった人を病院に隔離するのではなく、根本原因(社会や環境)の改善に取り組もうという決意の表れである。

メタボ、うつ病が蔓延するようになった理由を垣間見ることができる一書。

2014年9月13日土曜日

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。 カレン・フェラン (著), 神崎 朗子 (翻訳)

大胆なタイトル、奇抜な見出しで目を引きますね。このコンサルタントを完全否定するようなぶっ壊す感じ、私は大好きです。しかし、内容は堅実です。本書は数々のコンサルファームや有名な企業を渡り歩いてきた著者からの次のようなメッセージでした。(私の適当な解釈による要約)

世の中を動かすのは人間で、一人として同じ人間がいない世の中。そこで標準化/確立化されたコンサル用ツールは、全ての組織において効果を発揮するわけではない。ツールはある程度数値化出来るので便利だが、やっているうちに数値化することが仕事だと錯覚してしまう。手段が目的化する落とし穴に誰もがはまってしまう。そうではなく、人間を見よう。現場の人間の声を聞こう。要諦はそこにある。

私も独立するまで10年ほど一般企業に勤めていた経験があり、コンサルティングはあまりわかりませんが、プロジェクトマネージャー関係はそれなりに学習していました。それもあって、コンサルティングとは関係なくても、管理者目線で全然読めます。むしろ管理者であるなら絶対に目を通しておくべきです。役職あるなら必読です。管理者や従業員は一体、管理のためにどれだけ無駄な時間を費やしたことか。戦略なしで現場の戦術にたよるの?とかね。

読んでて昔の記憶がフラッシュバックしたんですが、ちょっと吐き出します。あるプロジェクトで一緒になった結構年上の主任と何人かでランチをしている折に、昔その主任が面倒を見ていた女性が退職した話になりました。退職した女性は確かに扱いづらい人だったのかもしれませんが、その主任は結構厳しく当たっていたため、うつ病になり休業し、そのまま退職したという流れです。退職したと聞いた瞬間、こともあろうにその主任はガッツポーズをしました。ぅおい!管理者として最低だなと思いました。というか人として。自分は未熟な後輩を育成することが出来ない人間ですと宣言したことに気づいていないんですね。その後、その主任はマネージャーに昇格しました。あぁ、この会社ダメだー、現場を全然見てないわーとがっかりしました。数値だけ見て現場を見てない。数値だけはそこそこ良かったですからね。でもそのよかった理由も優秀なメンバーがかなりフォローしてた結果ですよ。この会社にしてこのマネージャありといいますか。本書でピーターの法則も実際に有り得るという指摘も、実際にありえました(苦笑)


話は戻って、他にもうなずいた所や斬新だなと思ったところを覚え書きます。(要点の箇条書き)


  • 戦略開発は将来予測ではなく自己発見だから上層部だけでやるのではなく従業員全員を巻き込むべき
  • 業績管理システムいつのまにか従業員を在庫品のように評価してレッテルを張り、追跡するシステムになってしまう
  • そもそも客観的評価はありえなくて、点数付けるのは主観でしかないからインセンティブ報酬はやめて、業界より少し上回る報酬にすべき
  • マネジメントのテクニックなど無く、よい関係を築くことしかやってない
  • リーダーの行動規範は34もあり、全部出来る人間なんてそうはいない、むしろスティーブジョブズ氏のように全然当てはまらないのに優秀なリーダーはいる
  • タレントマネジメントはペーパーワークや評価付けに追われて、肝心の社員同士の交流が妨げられる
  • 頭を使いたくないからコンサルを使うのは間違い

などなど、、、ほんとはもっと詳しく書きたいですが控えます。私が組織運営するようになったらまた改めて読もうと思います。






2014年9月11日木曜日

医療の選択 桐野 高明 (著)

北海道に行った際、新千歳から旭川に向かう道中で同行した後輩3人が医療関係に携わっていて、医療の現場で今起こっていることを色々と教えてもらった。私はシステム屋なので、7年くらい前に調剤システムを作ったことがあるぐらいの全くの門外漢。前提となる知識があったらもっと話が盛り上がっただろうなと思い、本書:医療の選択を手にしました。

読んではみましたが、レビューを書こうという気が起きず、もう4日ほど放置していたのですが、嫁さんと本書についての話をしたり、茂木健一郎氏の本日の連続ツイート【「今、ここ」を生きる子どもたちにとって】(https://www.facebook.com/kenichiromogiqualia/posts/578593068934021
を読んで、自分の中で消化しておく必要があると思い、筆を執った(キーを叩いた)次第です。


何故、レビューを書く気がしなかったかというと、きっと私の読み方が悪かったのだろうと思いますが、どこに向かって話が進んでいるのか全く汲み取れなかったのです。現在の医療システムを歴史の流れにそって纏めてくれてはいますが、著者の桐野氏の意見というものがあまりなく、結局何がい言いたかったのかがよくわからなかったというのが正直なところです。また、いくつか選択肢があるとしても、医療システムに縁遠い私にとって、それらの選択肢に手が届くことはまずないのではないか?とどこか遠い話のように感じたからです。茂木氏の「システム論よりも、自分たちの具体的な選択の方が大切」というのを読んで、その通りだなと思いました。またその発想を受け、私ならどう選択するというシミュレーションをして行くことはアリだと思いました。シミュレーションしていなければ、チャンスが巡って来たときに即座に手を挙げることは出来ないですからね。

でまぁ、本書を振り返ってみたわけですが。世界の医療の現状と行き詰まりが結構よく纏まっていますね。全体的にざくーっと私なりに纏めてしまうと次のような感じでしょうか。(章の前後関係はばらばらです)

税金と社会保障の関係は次の4つに分類出来ます。
①高負担、低給付
②低負担、高給付
③高負担、高給付
④低負担、低給付
①は国民感情的に受け入れ不可能、②はウェルカムだけど国内に油田があるなど莫大な資源が無いと無理、③は大きな政府、④は小さな政府であると。小さな政府というのは発展途上国などにみられる社会保障はある程度無視して経済発展を優先させる社会です(経済が潤うと社会保障分が増えるという説もある)。先進諸国は概ね③を選択していますが、システムはバラバラです。アメリカは自由を選択し、日本は国民皆保険、イギリスでは無料で医療が受けれるNHSというシステムを選択しています。それぞれが今、行き詰まりつつあります。医療技術とその資金だったり、施術が始まるまでの時間だったり云々。高齢者の介護であったり、医薬品の開発であったり。大きな舵取りは出来ないけど今のシステムの中で少しずつ変えていくしかないようです。

医療とは直接的に関係ないですが、国債に対する指摘はなるほどな!!!と思いました。1000兆円の国債で金利が0.1%上がると10兆円が吹っ飛びますが、それは消費税4%分にあたるという話。国債を発行しても富裕層が富むだけで、国民への負担が増えるだけなんですね。

知らないことだらけで、知らないというのは怖いと改めて感じました。
色々と遠い話ですが、今何が出来るのかを考えていきたいです。

2014年9月8日月曜日

女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法 美達 大和・山村 サヤカ&ヒロキ (著)

LINE スタンプ作りに疲れたら、休憩がてら、バランスボールでゴロゴロしながら本書に目を通しました。頭が疲れていてもすらすらと頭に入ってくるのは、中高生のストレートな言葉と美達氏のわかりやすく噛み砕かれた表現によるものでしょうか。とても読みやすく、読み終えた後の高揚感は明日への一歩!という感じですね。


著者の美達氏はIQ150の天才児と呼ばれ、喧嘩をしても無敗、仕事をしても年収が8000万を超えてしまうようなハイスペックの人物ですが、殺人という罪を犯してしまった無期懲役囚です。過酷な刑務所生活の中で月に100〜200冊を読了する美達氏は自らも本を書いており、それに触れて連絡を取りたいと思った婦人が美達氏の弁護士を通じて手紙でのやり取りをするようになります。打ち解ける中で、婦人は高校生の娘:サヤカと中学生の息子:ヒロキを美達氏に紹介し、その子供達と美達氏の心温まる交流が始まります。その手紙のやり取りが本書の構成になります。

子供達から美達氏には、青年時代に誰もが経験する質問を率直に投げかけられます。イジメのこと、勉強の仕方、勉強の目的、成功の秘訣、記憶力の上げ方、自分の出し方、ケンカの仕方、本を読むことについて、視力の上げ方、効率的な筋トレ、足を細くする方法(笑)等々。

これら一つ一つに対して美達氏から、暖かく、また子供が興味を引くように、また専門的知識を惜しみなく手紙に書き記しています。それらの回答を通して、いかにコツコツと忍耐強く継続して勉強して行くことが大切かを終始伝え続けます。美達氏の話に感化/誘引され続けた2人は受験という壁を、自らより大きな壁に変え、立ち向かっていくようになります。


私自身の生き方として得るところは多々ありましたが、他にこれから自分の子供が直面するであろう壁に対して、どのように向き合えばよいのか、またどのように励ますのがよいのかが具体的に書かれていたところが非常に参考になりました。中高生を抱える親の良き教科書になるのではないでしょうか。



2014年9月2日火曜日

35歳のチェックリスト (光文社新書) 齋藤 孝 (著)

35歳になって1ヶ月が過ぎました。「35歳のチェックリスト」、見つけました。今、まさに今、私が読むべき本だと思い、手にしました。

いや~~~、面白かった。著者の齋藤孝氏の思考/考え方にすごく近しいものを感じました。私が考えていることや、これから考えるであろうことを本書で言語化してくれていて、大変刺激的で読みやすくて面白かったです。1時間ちょっとで読み終えてしまいました。啓発本といえばそうですが、30歳半ばの人がこれからを生きていくうえで、どのように考えていくのがよいのかを具体的に提案してくれているような本です。

ネタバレしない程度に要点をご紹介します。(というか、覚書ですが。)
まず、人は20歳の成人式を一つの節目にしますが、35歳で一度人生の(心の)棚卸することを提案されています。棚卸というのは自分の資産価値を再確認することです。確認にあたりいくつかの問いを投げかけられます。それがいわゆるチェックリストですね。それらの問い一つ一つに対し、「このように考えていたら危険信号です」「こういう風に考えましょう」と読者の状態に沿って誘導してくれています。何故35歳なのかについてもタモさんなどの有名人の例をいくつか挙げて述べられています。とりあえず問い(チェック項目)だけ要点を列挙します。

第1章 人は35歳で大人になる

  • 誰と過ごすのが楽しいか?
  • 信頼している人は誰か?
  • 尊敬する人は誰か?
  • 出身大学が話題になることがあるか?
  • 過去の失敗を引きずっていないか?
  • SNSを頻繁にチェックしていないか?
  • 自分はまだ若いと思っているか?
  • 「自分らしく生きる」のがかっこいいと思っていないか?
  • 誰のために働いているか?
  • 最近、何をあきらめたか?

第2章 不安を自身に変える作法
  • 20年後の自分をイメージできるか?
  • 転職を考えているか?35歳転職は遅いか?
  • 仕事量が増えるとワクワクするか?
  • システム思考出来ているか?
  • プロジェクトチームに呼ばれるか?
  • プロジェクトリーダ任されているか?
  • 得意分野の仕事をどんどん引き受けているか?
  • いつも機嫌よく人と接しているか?
  • 後輩のフォローをしているか?
  • 飲み会の幹事を引き受けているか?
  • 会社の警備員と雑談しているか?
  • 武器を持っているか?
  • 最近、人を褒めたか?
  • 他部署の上役と雑談できるか?
  • 異動/転勤を前向きに受け取れるか?
  • 何が出来るか?
  • 余計な仕事だと思っていることはあるか?
  • 転職しても成功する自信があるか?
  • 「自分はこれでやっていく」と自信をもって言えることはあるか?

第3章 人生の迷いを吹っ切る技術
  • 未来の大きなストレスを見極めているか?
  • これがあると幸せだという瞬間はいつか?
  • 社会の再生産性について考えたことあるか?
  • 妊娠/出産のリミットを考えたことあるか?
  • 本気で婚活しているか?
  • 家族の形について考えたことあるか?
  • 今、何かを背負っているか?
  • 住みたい街はどこか?

第4章 35歳からの心技体の整え方

  • 歳を感じてドキッとしたことあるか?
  • 上司が自分よりタフだと感じたことあるか?
  • 状況適応力はついているか?
  • 今、自分が何のために何をしているか把握できているか?
  • 仕事を「習慣化」させているか?
  • あなたの「強み」になる体力はあるか?
  • スケジュールの脳内シミュレーションやっているか?
  • プライベートな予定も算段しているか?
  • 相手より先に動いているか?
  • 何事も、一気に集中してやろうとしていないか?
  • 区切りの良いところで、今日のタスクを終えていないか?
  • つながらない時間を持っているか?
  • 飲み会が苦手になっていないか?
  • 身近な世間と上手に付き合っているか?
  • 休みがあったら寝ていたいか?
  • 身銭を切る自己投資をしているか?
  • 聞く耳を持たなくなっていないか?
  • 健康を支えるための習慣を持っているか?

これだけ書くと、ほぼネタバレ状態ですが(すみません)、それぞれのチェック項目に対する重要なエッセンスは敢えて書かずに、私は記憶をたどるようにします。(でないと、記憶力が低下するし、生活に昇華できないので)


2014年7月31日木曜日

NHKはなぜ金持ちなのか? 小田桐 誠 (著)

iMovie で娘のダンスイベントを編集して iDVD へ共有させてます。結構時間がかかるので、待ち時間を利用して駄文を少々。


先週末「NHKはなぜ金持ちなのか?」を読みました。纏めようと思ってたら丁度纏めてくれている人がいたので、リンクだけ貼付けて怠けます。

職員の平均年収は1780万円! NHKの信じがたい金満ぶり

少々補足。現会長の籾井(もみい)氏は年収でいうと3200万くらい。で、プラス厚い手当があります。NHKの手当はものすごいです。600万くらいですかねー。

ざっと斜め読みしただけなんですが、この本では何故金持ちなのかということにはあんまり触れられていないような印象でした。

ラジオ放送の受信料時代から始まり衛星放送を経て、現在に至るまでの発言や経緯、また今後の展開などの歴史的な話はインタビュー形式で取り纏めてくれています。

インタビューの他は筆者の主張です。地デジとBSの予算の分配がうまくない!とか、予算の組み方(プロジェクト810の予算)がめちゃくちゃだ!もっとこうあるべきだー!云々というような話が論ぜられていました。面白いです。個人的には、国と NHK の関係が両者意識あってないんじゃないの?という印象を受けました。

籾井氏は23日に将来、ネット配信も行うし料金も徴収するとか言ってましたが、人件費が高いんだから徴収する人を減らせる方向に持って行った方が言いように思います。具体的には放送法を見直してスクランブル化するのでよいのではないでしょうか。魅力的なコンテンツを提供する自信もあるのだろうし、実際提供しているのだからそれなりに徴収出来ますよね。そりゃ今よりは減るかもしれませんが、経費も圧倒的に減ると思うので行けるのでは?いやいや雇用も減るではないか!と怒らないでください。マイナンバー特需で2年くらいは人手不足だし、きっといけるいける。

なーんて甘い無責任な発言をしてみたり。したところで DVD 完成。かっこえ〜のがチョチョイで作れちゃうから。映像作るのっておもろいね。


2014年5月4日日曜日

イノベーション戦略の論理 - 確率の経営とは何か 原田 勉 (著)

友がイノベーションというフレーズをやたら推していたので、「イノベーション戦略の論理」を読んでみました。

「はじめに」を読んだだけで、前の会社でもイノベーションを起こす為の企画を立案・実行していましたが、全く以てやり方が間違っているということがよくわかりました。

少し過去を振り返ります。
リーマンショックの煽りを受けて、大手からの下請けが激減・あるいは単価の引き下げが行われました。
私が以前勤めていた会社では、時代の流れに抗おうと色んな試みを行っておりました。
その一つとして、丁度その頃はやり始めたiPhoneアプリの開発にも手を伸ばすべきだと言う声が高まり(というか私の同期の情熱なのですが)、事業企画室という部署が発足します。

この事業企画室というのがいわゆるイノベーションを推進する組織です。
しかし、これまでの仕事の多くは請け負いといって、お客様から作ってほしい要求に答えてシステムを開発するスタイルがメインなのですが、アプリの開発は先行投資型なので、開発者の工数(資金)は別の人が稼いだお金で行う必要があります。事業企画室以外の人は、何故、不況の中、事業企画室に工数を渡さなければいけないのか?という暗黙のプレッシャーがのしかかります。

事業企画室ではなかなかアグレッシブな活動が行われ、あるキャラクターとタイアップしてアプリが1つ出来上がりました。企画の内容(おもしろさ)、知名度、価格設定等々色んな要員がありますが、そこまで売り上げは伸びませんでした。それに対して、社内からは沢山の批判があがりました。

イノベーション戦略というのは、イノベーションの成功確率を上げる事にあります。確率なので、成功確率が20%なら、5回企画したものが1回成功することになります。前述したように1回の成否で判断してはいけません。必ず5回に1回ではなく、「大数の法則:回数を増やせば増やすほど、成功回数が成功確率に近づく」により、数をこなさなければ5回に1回になりません。ある程度数をこなす必要があります。しかも資金が潤沢な時に。資金が不足しがちな不況時に、自社が持っているコア技術などを応用するでも無く、全くノウハウが無いところを突き進めたのは果敢というか無謀というか。

一般的に成功確率は10%以下がほとんどです。本書では、このイノベーション確率を最大化させるためのノウハウを開示してくれています。何度か読み返したいと思いました。


2014年4月24日木曜日

つながる図書館: コミュニティの核をめざす試み 猪谷 千香 (著)

たまたまですが、「つながる図書館」昨日の新聞で紹介されてましたね。

今朝読了しました。内容をネタバレしすぎない程度に纏めてみます。

公立無料貸本屋
2000年ごろから、ベストセラーとなった本が同一図書館に数十冊所蔵されていることがあり、作家が数千万単位の損失を被っています。故に図書館は「公立無料貸本屋」と揶揄されました。

各図書館はこの批判を受け、図書館でしか提供できないサービス、コンテンツなどを模索し始めます。


  • 住みたいと言われる武蔵野プレイス
  • セカンドオフィスになる千代田図書館
  • 町民主導で出来上がったまちとしょテラソ
  • レシピ本だけでなくベーカリーまで貸し出した鳥取県立図書館

等々。他にもたくさん。

指定管理者制度
バブル崩壊後、予算は削減されます。
それとは反対に休日や夜遅く(22時)まで利用したいというニーズは加速します。
対応するには公務員制度の範疇を超えるのでアウトソーシングせざるをえません。
それを可能にするために「指定管理者制度」が出来ました。
これは営利企業やNPO法人に運営委託出来るようになるための制度です。

成功例として千代田図書館が冒頭に紹介されていますが、斬新すぎていい意味でも悪い意味でも炎上したのが武雄市図書館です。2012年、武雄市図書館の運営はカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が行うこととなりました。いわゆる TSUTAYA グループなのです。なので、ここにはスタバとか TSUTAYA、本屋が入っています。貸し出し時に3ポイントくれてやるというのです。ゆっくりお茶しながら本を読める施設なんて、すごくいいじゃんて思うのですが、Tカードで管理されるということは、図書館としてはご法度な個人情報を他で扱われる危険性があるとか、そもそも図書館は無料が基本なのに営利企業のシステムまで組み込んでいいの?などという批判があるようです。

感想
私個人的にすごく思ったことですが、少ない予算を増やすならカフェとかをどんどん出店させて出店料などを徴収すればいいのではなかろうか?そういう営利的なのが法律で規制されているのであれば、それに準じようとするのではなく、その時代に合わなくなってきている法自体を見直した方がいいのではないか?と思う。思うだけなので、問題はもっと複雑だから簡単にはいかないのだろうけれども。

問題提起としては素晴らしいですね。武雄市図書館。ところで武雄市が何県なのか最後のほうまで全く触れられず、こないだ仕事で「武雄JCT」の話題があったので、恐らく九州だろうなと思いながら読んでましたが、機会があれば行ってみるといいと勧められました。ちょっと不親切だなと思いました。

その他
地域に保管されている歴史的資料などをデジタルアーカイブ化し、WEBで閲覧できるシステムを進めていたり、Facebook アカウントで図書を共有、借りたりするシステムが出来たり、様々な試みが紹介されていました。各図書館の新しい試みで、地元民以外の人たちが集まってきており、その地にお金を落としていっているようなので、図書館としての収益はないかもしれませんが、地方が潤うというメリットは大いにあるようです。


余談
伊万里市民図書館の「図書館の自由に関する宣言」や、日野市立図書館の「移動図書館ひまわり号」の精神なども紹介されていて、有川浩氏の図書館戦争のルーツを知ることが出来ました。

2014年4月23日水曜日

ダメ出しの力 - 職場から友人・知人、夫婦関係まで 繁桝 江里 (著)

なんて素晴らしいタイトルだろう−−−と思って手に取りました。

私の場合、ダメ出しをされることより、することの方が多いのですが、言い方ってすごく難しいですよね。その辺、何かのヒントが得られればと思い、読んでみました。

本書では(別の人が提唱している)いくつかのコミュニケーションのノウハウというか法則を紹介しつつ、アンケートを主体としてダメ出しをする側される側別に傾向と対策を論じている形を取っています。





なるほどな!と思ったところを忘れないように書いておきます。(全部書くとネタバレになるので、控えめに)


ダメ出しと褒めて伸ばすことについて
どちらがより伸びるかですが、結論から言うと前者です。
「褒めて伸ばす」ですが、これは現状に確信と自信が持てるようになるだけで、伸びる部分、範囲に限界があります。
ダメ出しは伸びる要素が多い理由として、「ジョハリの窓」という次の表に当てはめると、





自分

知っている

知らない

他人

知っている

開放領域

盲点領域

知らない

隠蔽領域

道領域


自分にとって、盲点であるところを知る事が出来るからです。




会社組織を伸ばすには
外堀を固めて追い込んでいく感じがいいです。原文を引用します。


 たとえば、「部下の悪いところをどんどん指摘する上司」と「部下の悪いところには触れない上司」がいたら、どちらの下で働きたいでしょうか。
 おそらく個人差があり、「悪いところでも言ってほしい」という人がいる一方で、「できるだけ放っておいてほしい」という人もいるでしょう。「イイ出しはしてほしいけれど、ダメ出しはイヤだ」という人も多いかもしれません。
 では、質問を買えてみます。職場のパフォーマンスを上げる上司はどちらでしょうか。職場全体の話として、パフォーマンスに注目すると、前者のダメ出しをする上司を選ぶ人が増えると思います。(中略)
 次に、上司の立場の方への質問です。
 「打たれ強いので、なんでも言ってください」と言う部下と、「褒められて伸びるタイプなので、どんどん褒めてください」と言う部下が板とします。あなたは、どちらの部下に期待するでしょうか。


いい上司とは
負の感情にひきづられずにダメ出しを受け取れるかどうかは人間関係や信頼によります。
信頼には以下の2種類があります。

  • 能力に対する信頼性
  • 人柄に対する信頼性

アンケート結果によると、後者のみがプラス方向に働くようです。能力だけあってもダメらしい。


フェイス
コミュニケーションは行う相手に応じて「フェイス(お面のようなもの)」が変わります。そのフェイスも主に2種類ある。ダメ出しはどちらに対しても脅威となる可能性があります。





種類

特性

ダメ出し失敗パターン

接近型フェイス

相手から認め、受け入れられたい

能力が認められなかった、理解/共感を得られなかった、好かれていない

自律型フェイス

思うように行動でき、相手から自由でいたい

やりたいように出来なかった




とまぁ、こんな感じのお話です。
あれ、そういえば上司も部下もいなかったー(笑)

でも、夫婦関係の話もあったし、大変参考になりました。
そして、ダメ出しされにくい環境にある場合は、ダメ出しをしてくれる人を求めていくとか、自分で自分のダメ出しをしていくしかないなと思いました。





2014年4月21日月曜日

BORDER 古川 春秋 金城 一紀

妻から今期のドラマとして、BORDER と MOZU を勧められました。録画を見たのですが、どちらも面白いですねー。そしてどちらも小説が存在するんですね。MOZU の方は長そうだったので、さっくり読めそうな BORDER の方を手にしてみました。小説とドラマで内容が一緒なのかと思い込んでましたが、一緒なのは設定だけで、ストーリーはそれぞれオリジナルなんですね。概略を書いてみます。

■設定
警察官の主人公は銃殺され、奇跡的に生き返った後、死者の声が聞こえるようになり、殺人事件の被害者と対話しながら犯人を検挙する話です。

■ストーリー(小説)
ある会社員(男性)が殺害され、直前まで会っていた女性が自殺を図ります。警察は色恋沙汰で片付けますが、死んだ被害者の声は「鬼に殺された」というものでした。捜査は打ち切りになりましたが、主人公は気になって継続的に調べます。その捜査中、ある大物政治家の秘書が自殺したとの連絡が入り、自殺現場へ向かいます。そこで死者から証言を聞くと、彼も「鬼」に殺されたと。全然関係のないはずの事件が絡み合っていきます。


■感想
設定はとても面白いです。メディアミックスされるだけはあります。
特に面白いトリックがある訳ではないのに、ここまで広げられるのは、設定の秀逸さに尽きると思います。今後の展開に期待します。


2014年4月18日金曜日

定年後の起業術 津田 倫男 (著)

早いものでフリーランスになって丸二年が過ぎました。お世話になっている方からは「早く仲間を集めて会社を作りりなよ」と言われてます。法人成りどうするかについて考えていかないといけない年頃なので、判断材料としてとりあえず目に留まった「定年後の起業術」を手に取りました。定年という年齢ではないのですが、ノウハウとしては今も定年後もさほど変わらないし、これから定年を迎える人たちが増える上でなんらかのビジネスに結びつく情報があるかもしれないという期待を持ちつつ紐解きました。



最初に目を通して思ったのが、この本は定年を迎えた人たちへの激励本だなということです。「厳しいことを言いましたが」という書き方をしてますが、結構優しい人だなという印象です。

シニアの方が独立起業する上での強みをいくつか挙げ、成功事例、失敗事例を通してこうすればいいよという道筋を提示してくれています。最後に起業に役立つ智恵として、あいうえお/かきくけこのキーワードで社訓のような心掛けを紹介してくれています。これは企業だけではなく普段の仕事でも心掛けるべきキーワードであり、普段から無意識的にこれらが出来てない人は起業してもダメなのでは?と思いました。

起業する上で具体的な話があり、私には少し早かったかもしれません。起業するとなったらもう一度読み返したいと思います。


農業問題: TPP後、農政はこう変わる 本間 正義 (著)

農業はエンゼルバンクでも取り上げられていて、なんとなく気になっていた分野です。
「農業問題」というタイトルと発売日を見て、これで現時点がわかるかなと思い、読んでみたら一瞬で読み終わりました。
端的に順序立てて書いてくれているので、とてもわかりやすいです。最初の20ページくらいを要約して紹介します。


  • 農業の技術は他の分野で使えない為、農業に従事するならそれに特化していくしかない。
  • 生産性向上を図れる人は良いが、ダメな人は政府に頼らざるを得ない。
  • 結果、政治家と小規模農家の癒着が進む
  • この政治的歪みを是正するには第三の勢力、つまり外(国外)からの圧力が必要
  • 農産物の国外への開放は TPP で注目を集めているが、実は20年前から始まる。
  • 以降、関税は緩やかに下げられてきているが、一部高いままとなっている。
  • TPP は投資にも自由化を適用する話であって、農業だけの話ではない。
  • 関税が撤廃されれば農産物(主にコメ)の輸出で国際競争出来るようになる。(もちろん輸入もあるので競争が激化しそうですね)


ほぇ~、なるほどねぇという感じです。小規模優遇政策こんにゃろーです。
他にも、

  • 農業は農耕と経営を分離させる話
  • 第一次産業~第三次産業への流れ
  • コメの減反政策問題
  • 農協の政治力が農業の衰退の原因
  • 農地の転用規制の形骸化

等々、興味深い話がてんこ盛りで、大変勉強になりました。


農業にとって IT はまだまだ未開ですね。まだ(多分)時期ではないですが、私が力になれそうなことは少し見えました。というか私がこれから採る選択肢が増えたというのが適当でしょうか。

妻に上記説明をしたときに、TPPをテーピーピーって言ったら笑われました。職業病ですな。


すベてがFになる 森 博嗣 (著)

物語はある孤島の近未来な建物の中で、監禁状態で働く天才プログラマ:四季女史と主人公:西之園氏(女子大生)との会談から始まります。わずかな情報であらゆることを洞察してしまう四季女史と感覚で話をする西之園氏(頭は切れる)とのピリピリしたやり取りが面白いです。この孤島内で、両手両足が切断された殺人事件が起きます。西之園氏と彼女が敬愛する犀川教授の二人でこのミステリーに立ち向かうお話です。


プログラミングをかじったことがある人なら、きっとFはあれのことだなってピンときます。が、それがどういう使われ方をするのかはミステリーのテリトリー。
ネタバレしそうなので、詳しくは割愛しますが、天才に触れたければこの本ですね。



2014年4月6日日曜日

明日のマーチ 石田 衣良 (著)

特別、石田氏(石平氏?)がフェイバリットなわけではないですが、今は活字に飢えていて何となくランダムに抽出した一書です。




年収200万の契約社員がいきなり大量解雇されて(いわゆる派遣切り)、特に仲が良かったわけではない4人がノリで山形から東京に徒歩で帰るという設定です。社会に対する抗議だという後付けの理由でマスコミに取り上げられ、一大センセーションを巻き起こします。

一人一人のキャラが独特で、過去にそうなってしまったエピソードがあります。主人公は逆に何も無い。何も無いという個性でしょうか。しかし何も無いから気持ちでぶつかって人を動かしたりします。

歩く事で人間を描いています。生きる事を描いています。泣けるシーンもありました。そのうち映画化されるんじゃないでしょうか。


ごみ行政はどこが間違っているのか?―リサイクル社会を問い直す 熊本 一規 (著)

これも、何かのヒントを得られればと思って読みました。



廃棄物処理について国の対策が間違っているぜ、おい!というような話が展開されています。一部を紹介すると、ものを買う時はお金とモノの方向が逆方向になります。なので、払ったお金に対してモノが適正かどうかを買った人はチェック出来ます。しかし、廃棄物については、処理業者にお金を渡してモノを渡します。同じ方向に動くので、払ったお金に対してチェックするのは、業者がちゃんと処理したかをわざわざ問い合わさなければ出来ない構造になってしまっている。チェックする義務は今のところないし、真面目に処理するとコストがかかり競争に負けてしまうので、処理は杜撰になってしまう。誰がそこのコストを負うべきかとか、チェック機構どうすべきか等について色々と提言されていました。

システム屋的にはチェック機構のところで何か出来るかもしれないと思いました。

2014年4月5日土曜日

ジェノサイド 高野 和明 (著)

サイエンスミステリーというジャンルがあるのかどうかわかりませんが、そういうお話でした。



こんなに面白いと思った本は本当に久しぶりです。ハリウッド映画を見ているようです。
話は主に3人の視点で場面が切り替わりながら進みます。

大学で薬の研究をしている研人にあまり尊敬してなかった死んだ父親からメールが届いて、ある薬の開発することと謎のノートPCを託されます。
またフリーの傭兵をしているイエーガー(エレンじゃないよ)は治療法がない病気にかかった息子の延命治療に使われるお金を稼ぐ為に、ある特殊任務を引き受けます。
この全く関係のない二人の人生が絡み合っていきます。アメリカ合衆国と進化した人類(3歳)との戦いです。あまり詳しくは書きませんが、ほんと良く出来ています。現実に起きているかもしれないと思わせられるくらいの説得力ある話でした。伏線も奇麗に回収されます。読みやすいのであっという間に読了でした。



世界でいちばんユニークなニッポンだからできること ~僕らの文化外交宣言~ 櫻井孝昌 (著), 上坂すみれ (著)

最近、やっと仕事が落ち着いたので、本を読みまくってます。今後、仕事でどういうことをやっていくかとか考えるのですが、今持ち合わせている知識だけでは幅が狭く選択肢が少ないので、広げる意味でこれまで全く触りもしなかったジャンルの本などを手にしたりしています。その一つがこの本。



はっきり言ってタイトルだけで選びました。浅はかですいません。

簡単に言うと、日露友好に尽力している著者二人がニッポンのユニークなポイントはポップカルチャーであるということを熱く語っている本でした。ポップカルチャーというのはアニメとかビジュアル系バンドとかです。
アニメといえば子供向けですが、最近では大きいお兄さん向けのアニメが多いです。どちらかというと大人向けのアニメとかをロシアの親日な人達は大好きでコスプレしたり、日本語知らないのに台詞を真似したり、お箸やお茶碗使ったりしている。つまり、アニメを通して日本文化が海外に広まっているということを紹介していました。吹き替えではなく字幕で日本語の音律を楽しんでいるんだとか。そのインフラはインターネットで、悲しくも違法アップロードされたアニメを何度も見ているそうです。逆に違法であっても面白いから見られているという裏付けであるので、如何に日本のアニメーションが素晴らしいのかという証明になるという指摘でした。

個人的には櫻井氏の話はおもしろかったですが、上坂氏はどれだけロシアが好きかを語りまくっているだけで、本書の大筋から外れている内容の話が散見されたので、ん?と思いました。

ともあれ、色んな視点を学ぶ事が出来る一書です。紹介した話は一部ですが、あんまり書くとネタバレで面白くなくなってしまうので、この辺で。

人生がときめく片づけの魔法 近藤 麻理恵 (著)

片付けには割と自信があります。デスクトップは基本ツルツルです。みんなが使う試験用PCでは何十画面も開きっぱなしの Teratermも閉じたり要らなそうなファイルは Shift + Delete。はい、よく怒られます。そんな私でも、機器を買った時の箱と説明書、保証書はどうしたらよいかわからず、クローゼットの天袋に積み上げられています。どうしたらよいか専門家の意見はきっと面白いだろうと期待して読んでみました。




バッチリ答えてくれていました。
箱については、売る時のことを考えていて保存しているだろうけれども、そこのスペースにかかる家賃のことを考えれば処分してスペースを活用した方がお得ですと。うろこ情報です。
設計書はネットで落とせるから削除してよし。保証書はファイリングして纏めるのがよいと。

すっきりしそうです。

ついでに服を整理しましたが、ガンガン捨てました。捨てられないものについて、本書では感謝の言葉を述べてから捨てろとありましたが、捨てられなかった理由が「そこそこ高くて、そのうちまた着るかもしれないから」なので、そういうのは捨てるのではなく売りさばいてしまえっていう方針で、思い切りました。今日、オフハウスに持って行ったら4000円くらいになりました。

実践出来る話が割とあるのでオススメです。