私の場合、ダメ出しをされることより、することの方が多いのですが、言い方ってすごく難しいですよね。その辺、何かのヒントが得られればと思い、読んでみました。
本書では(別の人が提唱している)いくつかのコミュニケーションのノウハウというか法則を紹介しつつ、アンケートを主体としてダメ出しをする側される側別に傾向と対策を論じている形を取っています。
ダメ出しと褒めて伸ばすことについて
どちらがより伸びるかですが、結論から言うと前者です。「褒めて伸ばす」ですが、これは現状に確信と自信が持てるようになるだけで、伸びる部分、範囲に限界があります。
ダメ出しは伸びる要素が多い理由として、「ジョハリの窓」という次の表に当てはめると、
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自分
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知っている
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知らない
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他人
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知っている
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開放領域
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盲点領域
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知らない
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隠蔽領域
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道領域
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自分にとって、盲点であるところを知る事が出来るからです。
会社組織を伸ばすには
外堀を固めて追い込んでいく感じがいいです。原文を引用します。たとえば、「部下の悪いところをどんどん指摘する上司」と「部下の悪いところには触れない上司」がいたら、どちらの下で働きたいでしょうか。おそらく個人差があり、「悪いところでも言ってほしい」という人がいる一方で、「できるだけ放っておいてほしい」という人もいるでしょう。「イイ出しはしてほしいけれど、ダメ出しはイヤだ」という人も多いかもしれません。では、質問を買えてみます。職場のパフォーマンスを上げる上司はどちらでしょうか。職場全体の話として、パフォーマンスに注目すると、前者のダメ出しをする上司を選ぶ人が増えると思います。(中略)次に、上司の立場の方への質問です。「打たれ強いので、なんでも言ってください」と言う部下と、「褒められて伸びるタイプなので、どんどん褒めてください」と言う部下が板とします。あなたは、どちらの部下に期待するでしょうか。
いい上司とは
負の感情にひきづられずにダメ出しを受け取れるかどうかは人間関係や信頼によります。信頼には以下の2種類があります。
- 能力に対する信頼性
- 人柄に対する信頼性
アンケート結果によると、後者のみがプラス方向に働くようです。能力だけあってもダメらしい。
フェイス
コミュニケーションは行う相手に応じて「フェイス(お面のようなもの)」が変わります。そのフェイスも主に2種類ある。ダメ出しはどちらに対しても脅威となる可能性があります。
種類
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特性
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ダメ出し失敗パターン
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接近型フェイス
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相手から認め、受け入れられたい
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能力が認められなかった、理解/共感を得られなかった、好かれていない
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自律型フェイス
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思うように行動でき、相手から自由でいたい
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やりたいように出来なかった
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とまぁ、こんな感じのお話です。
あれ、そういえば上司も部下もいなかったー(笑)
でも、夫婦関係の話もあったし、大変参考になりました。
そして、ダメ出しされにくい環境にある場合は、ダメ出しをしてくれる人を求めていくとか、自分で自分のダメ出しをしていくしかないなと思いました。
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