「農業問題」というタイトルと発売日を見て、これで現時点がわかるかなと思い、読んでみたら一瞬で読み終わりました。
端的に順序立てて書いてくれているので、とてもわかりやすいです。最初の20ページくらいを要約して紹介します。
- 農業の技術は他の分野で使えない為、農業に従事するならそれに特化していくしかない。
- 生産性向上を図れる人は良いが、ダメな人は政府に頼らざるを得ない。
- 結果、政治家と小規模農家の癒着が進む
- この政治的歪みを是正するには第三の勢力、つまり外(国外)からの圧力が必要
- 農産物の国外への開放は TPP で注目を集めているが、実は20年前から始まる。
- 以降、関税は緩やかに下げられてきているが、一部高いままとなっている。
- TPP は投資にも自由化を適用する話であって、農業だけの話ではない。
- 関税が撤廃されれば農産物(主にコメ)の輸出で国際競争出来るようになる。(もちろん輸入もあるので競争が激化しそうですね)
ほぇ~、なるほどねぇという感じです。小規模優遇政策こんにゃろーです。
他にも、
- 農業は農耕と経営を分離させる話
- 第一次産業~第三次産業への流れ
- コメの減反政策問題
- 農協の政治力が農業の衰退の原因
- 農地の転用規制の形骸化
等々、興味深い話がてんこ盛りで、大変勉強になりました。
農業にとって IT はまだまだ未開ですね。まだ(多分)時期ではないですが、私が力になれそうなことは少し見えました。というか私がこれから採る選択肢が増えたというのが適当でしょうか。
妻に上記説明をしたときに、TPPをテーピーピーって言ったら笑われました。職業病ですな。
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