いや~~~、面白かった。著者の齋藤孝氏の思考/考え方にすごく近しいものを感じました。私が考えていることや、これから考えるであろうことを本書で言語化してくれていて、大変刺激的で読みやすくて面白かったです。1時間ちょっとで読み終えてしまいました。啓発本といえばそうですが、30歳半ばの人がこれからを生きていくうえで、どのように考えていくのがよいのかを具体的に提案してくれているような本です。
ネタバレしない程度に要点をご紹介します。(というか、覚書ですが。)
まず、人は20歳の成人式を一つの節目にしますが、35歳で一度人生の(心の)棚卸することを提案されています。棚卸というのは自分の資産価値を再確認することです。確認にあたりいくつかの問いを投げかけられます。それがいわゆるチェックリストですね。それらの問い一つ一つに対し、「このように考えていたら危険信号です」「こういう風に考えましょう」と読者の状態に沿って誘導してくれています。何故35歳なのかについてもタモさんなどの有名人の例をいくつか挙げて述べられています。とりあえず問い(チェック項目)だけ要点を列挙します。
第1章 人は35歳で大人になる
- 誰と過ごすのが楽しいか?
- 信頼している人は誰か?
- 尊敬する人は誰か?
- 出身大学が話題になることがあるか?
- 過去の失敗を引きずっていないか?
- SNSを頻繁にチェックしていないか?
- 自分はまだ若いと思っているか?
- 「自分らしく生きる」のがかっこいいと思っていないか?
- 誰のために働いているか?
- 最近、何をあきらめたか?
第2章 不安を自身に変える作法
- 20年後の自分をイメージできるか?
- 転職を考えているか?35歳転職は遅いか?
- 仕事量が増えるとワクワクするか?
- システム思考出来ているか?
- プロジェクトチームに呼ばれるか?
- プロジェクトリーダ任されているか?
- 得意分野の仕事をどんどん引き受けているか?
- いつも機嫌よく人と接しているか?
- 後輩のフォローをしているか?
- 飲み会の幹事を引き受けているか?
- 会社の警備員と雑談しているか?
- 武器を持っているか?
- 最近、人を褒めたか?
- 他部署の上役と雑談できるか?
- 異動/転勤を前向きに受け取れるか?
- 何が出来るか?
- 余計な仕事だと思っていることはあるか?
- 転職しても成功する自信があるか?
- 「自分はこれでやっていく」と自信をもって言えることはあるか?
第3章 人生の迷いを吹っ切る技術
- 未来の大きなストレスを見極めているか?
- これがあると幸せだという瞬間はいつか?
- 社会の再生産性について考えたことあるか?
- 妊娠/出産のリミットを考えたことあるか?
- 本気で婚活しているか?
- 家族の形について考えたことあるか?
- 今、何かを背負っているか?
- 住みたい街はどこか?
第4章 35歳からの心技体の整え方
- 歳を感じてドキッとしたことあるか?
- 上司が自分よりタフだと感じたことあるか?
- 状況適応力はついているか?
- 今、自分が何のために何をしているか把握できているか?
- 仕事を「習慣化」させているか?
- あなたの「強み」になる体力はあるか?
- スケジュールの脳内シミュレーションやっているか?
- プライベートな予定も算段しているか?
- 相手より先に動いているか?
- 何事も、一気に集中してやろうとしていないか?
- 区切りの良いところで、今日のタスクを終えていないか?
- つながらない時間を持っているか?
- 飲み会が苦手になっていないか?
- 身近な世間と上手に付き合っているか?
- 休みがあったら寝ていたいか?
- 身銭を切る自己投資をしているか?
- 聞く耳を持たなくなっていないか?
- 健康を支えるための習慣を持っているか?
これだけ書くと、ほぼネタバレ状態ですが(すみません)、それぞれのチェック項目に対する重要なエッセンスは敢えて書かずに、私は記憶をたどるようにします。(でないと、記憶力が低下するし、生活に昇華できないので)
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